赤ちゃんとの飛行機移動は、親にとってワクワクと不安が入り混じる特別な体験です。
「泣いたらどうしよう」「服装はどんなものが快適?」「寒さや気圧の変化が心配…」など、心配ごとは尽きません。
でも大丈夫。
事前に少しの工夫と準備をしておけば、赤ちゃんもママ・パパも安心して空の旅を楽しめます。
この記事では、赤ちゃんが快適に飛行機で過ごせる服装と、あると便利なグッズ・準備のポイントを詳しく紹介します。
赤ちゃんを飛行機に乗せる準備
飛行機搭乗前の必要な持ち物
飛行機の中では思うように動けないため、必要なアイテムはしっかりと機内持ち込みしましょう。
忘れがちな細かいものもチェックリスト形式で確認しておくと安心です。
機内持ち込みの基本アイテム
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おむつ(フライト時間+2〜3枚余分に)
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おしりふき・ゴミ袋(臭いが漏れないタイプがおすすめ)
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哺乳瓶・ミルク・お湯入りの魔法瓶(保安検査で確認されます)
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授乳ケープやブランケット
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タオル・スタイ数枚
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着替え一式(汗やミルク汚れ対策)
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おしゃぶりやお気に入りのぬいぐるみ
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保湿クリームやベビー用リップ
ママ・パパ自身の飲み物や軽食も忘れずに。
赤ちゃんの服装選びのポイント
飛行機内の温度は一定ではなく、座席位置によって寒暖差があります。
そのため「重ね着できる服装」がベスト。脱ぎ着しやすく、体温調整がすぐにできるスタイルを意識しましょう。
おすすめの組み合わせ例
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肌着+長袖ロンパース+薄手カーディガン
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肌着+カバーオール+ブランケット
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冷え対策に靴下・レッグウォーマー
前開きタイプやスナップボタン付きの服だと、おむつ替え時にも便利です。
また、タグや縫い目がチクチクしない素材を選ぶと、赤ちゃんもぐずりにくくなります。
素材選びのポイント
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通気性の良い綿100%
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静電気が起きにくい素材
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シワになりにくく軽い服
航空会社ごとの注意点
航空会社によって、赤ちゃん向けサービスが異なります。
事前に確認しておくことで、より快適に過ごせます。
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ANA・JALなどの大手航空会社
→ ベビーベッド(バシネット)の事前予約が可能。ミルクのお湯サービスあり。 -
LCC(Peach・Jetstarなど)
→ バシネットなし。座席スペースが狭いため、抱っこ紐の活用が便利。
また、チェックイン時に「赤ちゃん連れ」と伝えることで、優先搭乗や座席配慮をしてくれることもあります。
快適な服装を選ぶためのタイミング
季節ごとの服装の工夫
季節によって飛行機内外の温度差が激しいため、行き先の気候にも合わせて調整しましょう。
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春・秋:気温差が大きいため、ロンパース+カーディガン+ブランケットが安心。
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夏:機内は冷房が効いているので、長袖ロンパースや薄手パーカーを。
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冬:地上では厚着でも、機内では脱ぎ着しやすい重ね着スタイルに。
空港内は暖かくても、搭乗待ちの通路や離陸直後は意外と寒いため、軽いアウターを1枚準備しておくと便利です。
月齢に応じた服装の適応
赤ちゃんの成長段階によって、快適な服装は変わります。
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新生児〜3ヶ月:通気性と保温のバランスを重視。ツーウェイオールが便利。
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4〜8ヶ月:動きやすいロンパースやカバーオールがおすすめ。
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9〜12ヶ月:上下セパレートで動きやすく。
月齢に合わせて「動きやすさ」と「保温性」を両立させることが大切です。
移動時間を考慮した服装
短距離フライトなら軽めの服装で十分ですが、2時間以上のフライトでは寝心地の良さを重視。
柔らかいコットン素材で締め付けのないデザインを選びましょう。
長距離フライトでは、夜便に合わせてパジャマ風ロンパースにすると、寝かしつけもスムーズです。
また、到着後の気候差(例:冬の日本→暖かいリゾート)を考え、着替えをすぐ取り出せる位置に収納しておきましょう。
赤ちゃんの快適さを保つ方法
おしゃぶりやミルクの活用法
離着陸時は、泣いてしまう赤ちゃんも多いです。
そんなときに役立つのが、「おしゃぶり」や「ミルク・母乳」。
飲み込む動作によって、不快感をやわらげてくれます。
また、ママの胸に抱かれた状態は赤ちゃんにとって安心できる時間でもあります。
フライト中のおもちゃ選び
退屈や不安からぐずり出すこともあるので、音が出ない静かなおもちゃを選びましょう。
おすすめのおもちゃ例:
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布絵本(軽くて静か)
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シリコン製歯固め
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小さなぬいぐるみ
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ストラップ付きガラガラ
さらに、新しいおもちゃを1つだけ用意しておくと興味を引きやすく、ぐずり対策にも◎です。
赤ちゃんとフライトを楽しむためのグッズ
バシネットの便利さと設置方法
長距離フライトの救世主ともいえるのが「バシネット(赤ちゃん用ベッド)」。
座席の前方壁面に取り付けるタイプで、赤ちゃんを寝かせることができます。
航空会社別の特徴
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ANA・JAL:体重10kgまで対応。要事前予約。
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カタール航空・シンガポール航空など:12kg前後まで可能な大型タイプも。
バシネットは台数が限られているため、予約は早めが鉄則です。
離陸・着陸時は使用できないので、その間は抱っこ紐もあると便利です。
旅行バッグとおむつ替えの工夫
おむつ替えはトイレ内の「ベビーベッド付き個室」を使いますが、狭いため準備が大切です。
おすすめは、おむつ・おしりふき・ビニール袋をまとめたミニポーチを作っておくこと。
必要なものだけを持ってすぐに移動できます。
必須アイテムと持ち込むべきグッズ
おむつや飲み物の持ち込み規定
赤ちゃん用のミルクや離乳食は液体制限の対象外ですが、検査で中身を確認される場合があります。
そのため、哺乳瓶やパウチはすぐに取り出せるように分けて収納しておくとスムーズです。
また、ペットボトルの水(100ml未満)を複数持参すると、調乳や口すすぎに便利です。
ベビーカーや荷物の管理方法
多くの航空会社では、ベビーカーを搭乗口まで使用可能。
チェックイン時に「ゲートで預けたい」と伝えることで、降機後すぐに受け取れます。
また、機内での荷物整理にはリュック型マザーズバッグが便利。
両手が空くので抱っこや荷物整理がしやすくなります。
安心して搭乗するための対策
搭乗手続きの流れと準備
赤ちゃん連れの場合は、優先搭乗サービスを利用しましょう。
混雑前に搭乗できるため、席の準備や荷物整理も落ち着いて行えます。
また、空港カウンターでは次のようなサポートが受けられる場合があります。
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ミルク用お湯の提供
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ベビーカー貸出
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授乳室の案内
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優先セキュリティレーン
事前に調べておくと、空港での移動が格段に楽になります。
赤ちゃんを連れた旅行のスケジューリング
フライトの時間帯は、赤ちゃんの生活リズムに合わせるのがコツです。
たとえば、昼寝の時間に合わせて出発すれば、機内で自然に眠ってくれることも。
また、到着後の移動時間が長いと疲れやすいため、ホテルまでのアクセスも事前に確認しておきましょう。
時間に余裕を持つスケジュールで、親子ともにストレスの少ない旅を。
まとめ
赤ちゃんとの飛行機移動は、最初は不安でも、しっかり準備すれば快適な旅に変わります。
ポイントを振り返ると次の通りです。
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服装は重ね着で温度調整をしやすく
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前開き・柔らか素材の服で快適に
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離着陸時はおしゃぶり・ミルクで対策
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音の出ないおもちゃでぐずり防止
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バシネットや優先搭乗サービスを賢く活用
ママ・パパの笑顔が伝われば、赤ちゃんも安心して旅を楽しめます。
事前準備を整えて、家族で素敵な空の思い出を作りましょう。

