簡単な漢字だけど読めない漢字100選 読み方と意味を分かりやすく紹介

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雑記

「漢字そのものは見たことがあるのに、読み方が出てこない」「ひらがななら知っている言葉なのに、漢字で書かれると分からない」ということがあります。簡単な漢字だけど読めない言葉には、普段とは違う読み方をする漢字や、二文字以上をまとめて読む言葉が多く含まれています。

この記事では、日常生活や文章、仕事、季節の言葉などで目にするものを中心に、簡単そうに見えて読み方に迷いやすい漢字100個をまとめました。読み方だけでなく短い意味も添えているため、クイズ感覚で確認できます。

見慣れた漢字の意外な読み方から、今日・明日・小豆のように文字を一字ずつ読んだだけでは読み方を導きにくい言葉まで、種類別に見ていきましょう。

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簡単な漢字なのに読みにくいのはなぜ?

簡単な漢字でも読めないことがあるのは、一つの漢字に複数の読み方があり、さらに言葉によって特別な読み方をする場合があるためです。学校で習った漢字だからといって、その漢字が持つすべての読み方を学校で覚えるわけではありません。

見慣れた漢字にも普段使わない読み方がある

「強」は「きょう」「つよい」、「徐」は「じょ」という読み方なら思い浮かべやすいでしょう。しかし、「強ち」は「あながち」、「徐に」は「おもむろに」と読みます。

文化庁の常用漢字表は、一般の社会生活で現代の国語を書き表す際の漢字使用の目安として定められており、2,136字とその音訓などが示されています。常用漢字そのものでも、常用漢字表に載っていない読み方を使う場合があり、こうした読みは「表外読み」と呼ばれます。

そのため、「字は簡単なのに読み方だけ難しい」という言葉が生まれます。漢字を一文字ずつ知っていることと、言葉として読めることは必ずしも同じではありません。

二文字以上をまとめて読む言葉もある

「今日」を「今」と「日」の一般的な音読み・訓読みだけから「きょう」と導くのは簡単ではありません。「明日」の「あす・あした」、「小豆」の「あずき」も同じタイプです。

文化庁の常用漢字表には、二字以上の漢字をひとまとまりとして読む熟字訓や当て字も付表に掲載されています。文化庁は付表に116項目、表記の数では123の熟字訓や当て字を示しています。

漢字を一字ずつ読むのではなく、言葉そのものと読み方をセットで覚えるのが分かりやすい方法です。

簡単な漢字だけど読めない漢字1〜40

最初は、見慣れた漢字に送り仮名が付いた言葉と、日常生活や仕事で使われる熟語です。漢字の形は難しくなくても、普段よく使う音読みや訓読みとは違う読み方が多くあります。

1〜20 送り仮名が付くと読み方が変わる漢字

番号 漢字 読み方 意味
1 強ち あながち 一概にはそうと言い切れないさま
2 徐に おもむろに ゆっくりと落ち着いて動くさま
3 偶に たまに 時々、まれに
4 頻りに しきりに 何度も繰り返すさま
5 暫く しばらく 少しの間
6 予め あらかじめ 前もって
7 殆ど ほとんど 大部分、もう少しで
8 漸く ようやく 時間をかけてやっと
9 遂に ついに 最後には、とうとう
10 直ちに ただちに すぐに
11 凡そ およそ だいたい、大まかに
12 未だ いまだ 今になってもまだ
13 専ら もっぱら ほとんどそれだけに集中して
14 偏に ひとえに もっぱら、そのことだけで
15 甚だ はなはだ 程度が大きいさま
16 殊に ことに 特に、とりわけ
17 敢えて あえて 進んで、思い切って
18 挙って こぞって 多くの人がそろって
19 態と わざと 意識して行うさま
20 俄か にわか 急に起こるさま

このグループは、言葉を耳では知っていても、漢字表記を目にする機会が少ないものが中心です。「予め」「殆ど」「漸く」などは、文章では「あらかじめ」「ほとんど」「ようやく」とひらがなで書かれることもあります。

特に「徐に」は意味にも注目したい言葉です。「突然」「急に」という意味ではなく、落ち着いてゆっくり動き始める様子を表します。読み方と意味を一緒に覚えると使いやすくなります。

21〜40 日常や仕事で目にする読みにくい漢字

番号 漢字 読み方 意味
21 相殺 そうさい 互いに差し引いて帳消しにすること
22 凡例 はんれい 本などの使い方や方針を示す説明
23 代替 だいたい 別のもので置き換えること
24 貼付 ちょうふ 貼り付けること
25 出納 すいとう 金銭などを出し入れすること
26 続柄 つづきがら 親族などの関係
27 月極 つきぎめ 月単位で契約すること
28 会釈 えしゃく 軽く頭を下げてあいさつすること
29 会得 えとく 意味や技術を理解して身に付けること
30 相応 そうおう ふさわしいこと
31 他人事 ひとごと 自分には関係のない人のこと
32 玄人 くろうと 技術や経験に優れた人
33 素人 しろうと 専門的な経験が少ない人
34 仲人 なこうど 結婚などで両者の間を取り持つ人
35 木綿 もめん 綿から作られる繊維や布
36 竹刀 しない 剣道などで使う竹製の用具
37 足袋 たび 親指部分が分かれた和装用の履物
38 浴衣 ゆかた 夏などに着る軽い和服
39 土産 みやげ 出先から持ち帰る品物など
40 行方 ゆくえ 向かった先や所在

「凡例」「何卒」などは、仕事の資料やメールなどで目にすることがある言葉です。「凡例」は「はんれい」、「何卒」は「なにとぞ」と読みます。

「月極」は駐車場の看板などで日常的に目にしますが、「月」と「極」の一般的な読みからは「つきぎめ」を想像しにくい言葉です。文字を分解して考えすぎず、「月極=つきぎめ」と一語で覚えると迷いにくくなります。

簡単な漢字だけど読めない漢字41〜80

続いて、日付や季節、食べ物、暮らしに関係する言葉を見ていきます。この分野には、小学校で習うような身近な漢字を使っているのに、組み合わせると特別な読み方になるものが数多くあります。

41〜60 日付・季節・自然に関する漢字

番号 漢字 読み方 意味
41 今日 きょう この日
42 昨日 きのう 今日の一日前
43 明日 あす・あした 今日の次の日
44 明後日 あさって 明日の次の日
45 一昨日 おととい 昨日の一日前
46 一昨年 おととし 昨年の一年前
47 一日 ついたち 月の最初の日
48 二十日 はつか 月の20日、または20日間
49 大晦日 おおみそか 12月31日
50 七夕 たなばた 7月7日を中心に行われる年中行事
51 十六夜 いざよい 陰暦16日の夜やその月
52 五月雨 さみだれ 陰暦5月ごろに降り続く雨
53 時雨 しぐれ 晩秋から初冬ごろの通り雨
54 梅雨 つゆ 初夏の雨が多い時期
55 吹雪 ふぶき 雪が強い風とともに降ること
56 雪崩 なだれ 山の斜面の雪が一気に崩れ落ちる現象
57 日和 ひより 天候、または何かをするのに適した天気
58 東風 こち 東から吹く風
59 海原 うなばら 広々とした海
60 河原 かわら 川沿いの砂や石の多い場所

「明日」「明後日」「小豆」などの特別な読み方は、漢字を一字ずつ読むのではなく、語全体で読み方が決まるタイプです。「明後日=あさって」「一昨日=おととい」「一昨年=おととし」なども、言葉と読みをセットにすると覚えやすくなります。

日付では「一日」にも読み分けがあります。「一日中」であれば「いちにち」、「8月1日」のように日付を表す場合は「ついたち」です。同じ漢字でも、文章の中で何を表しているかを見ることが読み方を決める手掛かりになります。

61〜80 食べ物や暮らしで見かける漢字

番号 漢字 読み方 意味
61 小豆 あずき あんなどに使われる豆
62 海苔 のり 海藻を加工した食品
63 土筆 つくし スギナの胞子茎
64 百合 ゆり ユリ科の植物
65 南瓜 かぼちゃ ウリ科の野菜
66 山葵 わさび 香りと辛みのある植物
67 胡瓜 きゅうり ウリ科の野菜
68 西瓜 すいか 夏に親しまれるウリ科の果実
69 海月 くらげ 海にすむゼラチン質の生き物
70 河豚 ふぐ 体を膨らませる種類もいる魚
71 海鼠 なまこ 海底にすむ細長い海の生き物
72 果物 くだもの 食用になる果実
73 硫黄 いおう 元素の一つ
74 玩具 おもちゃ 遊びに使う道具
75 風邪 かぜ 日常的に「かぜ」と読む言葉
76 仮名 かな ひらがなとカタカナなどの文字
77 為替 かわせ 金銭を直接運ばずに決済する仕組みなど
78 神楽 かぐら 神事で演じられる歌舞
79 母屋 おもや 建物の中心となる部分や主要な建物
80 乳母 うば 子どもの世話や養育をする女性

「小豆」「硫黄」「玩具」「為替」などは、漢字を普通に音読みしても普段使う読み方にたどり着きにくい言葉です。『小豆=あずき』『玩具=おもちゃ』『為替=かわせ』のように、漢字一字ずつの読み方からは想像しにくい言葉もあります。

食べ物の名前は特に読み方の種類が豊富です。「西瓜」の「西」を「すい」と読むわけではなく、「西瓜」という語全体で「すいか」と読みます。同じ考え方で「南瓜=かぼちゃ」「山葵=わさび」と覚えるほうが分かりやすいでしょう。

簡単な漢字だけど読めない漢字81〜100

最後の20個は、日常会話ではよく知っているものの、漢字表記になると読み方が出にくい言葉を中心に集めました。同じ表記で複数の読み方を持つものにも注目してください。

81〜90 読み方を知ると身近に感じる漢字

番号 漢字 読み方 意味
81 人気 ひとけ 人がいる気配
82 上手 じょうず 技量が優れていること
83 下手 へた 技量が十分でないこと
84 一寸 ちょっと 少し、わずか
85 何卒 なにとぞ どうか、ぜひとも
86 一入 ひとしお 程度がいっそう増すこと
87 一際 ひときわ 周囲より際立っているさま
88 一先ず ひとまず とりあえず一度
89 他所 よそ 別の場所や自分以外のところ
90 名残 なごり 過ぎた物事の影響や別れを惜しむ気持ち

「人気」は分かりやすい読み分けの一例です。「人気の店」なら「にんき」、「人気のない道」なら「ひとけ」と読みます。文字だけを見て判断するのではなく、前後の意味を確認すると読み方が分かります。

「上手」も「料理が上手」では「じょうず」、「舞台の上手」では「かみて」、「相手より一枚上手」のような使い方では「うわて」と読む場合があります。一つの表記には一つの読み方しかないと思わないことも、漢字を読むコツです。

91〜100 普段はひらがなで見ることも多い漢字

番号 漢字 読み方 意味
91 面影 おもかげ 記憶に残る姿や様子
92 心地 ここち そのときの気分や感じ
93 息吹 いぶき 息づかいや生き生きした気配
94 乙女 おとめ 若い女性
95 叔父 おじ 父母の年下の兄弟
96 叔母 おば 父母の年下の姉妹
97 伯父 おじ 父母の年上の兄弟
98 伯母 おば 父母の年上の姉妹
99 田舎 いなか 都市部から離れた地域など
100 一向に いっこうに 少しも、まったくという意味で使う語

「叔父」と「伯父」はどちらも「おじ」、「叔母」と「伯母」はどちらも「おば」です。ただし漢字は使い分けられ、「叔」は父母より年下、「伯」は父母より年上のきょうだいを表す場合に使われます。

「面影」「心地」「息吹」「乙女」「田舎」などは、読み方を一度知れば日常語として意味につながりやすい言葉です。「田舎=いなか」「息吹=いぶき」「乙女=おとめ」なども、普段は耳にする機会があっても、漢字表記になると読み方に迷いやすい言葉です。

読めない漢字を覚えやすくするコツ

100個を一度に暗記する必要はありません。難しい読み方ほど、漢字だけを繰り返し見るより、意味や使われる場面と一緒に確認したほうが整理しやすくなります。

漢字・読み方・意味を一組で覚える

「徐に=おもむろに」と読みだけを覚えるより、「徐に立ち上がる=ゆっくり立ち上がる」のように、使われ方まで組み合わせると意味を思い出しやすくなります。

「何卒=なにとぞ=どうか」、「凡例=はんれい=本などの説明」、「月極=つきぎめ=月単位の契約」といった形で、短い意味まで一組にすると確認もしやすくなります。

また、「明日」「小豆」「為替」のような言葉は、一文字ずつ読みを当てはめようとするとかえって分かりにくくなります。一つの単語として丸ごと覚える言葉と考えるのがコツです。

クイズ形式と文章の中での確認を使い分ける

覚えたい漢字を見たら、すぐ読み方を見るのではなく、数秒だけ考えてから答えを確認する方法も使えます。「強ち」「徐に」「月極」「一入」などを漢字だけ見て読み、その後で意味まで言えるか確かめてみましょう。

一方、「人気」「上手」「一日」のように複数の読み方を持つ語は、単語だけのクイズでは十分ではありません。「人気のない公園」「8月1日」「舞台の上手」のように文章の中で見ると、読み分けを理解しやすくなります。

難読漢字は、クイズのように読み方を考えてから答えを確認すると、楽しみながら覚えやすくなります。日常で目にする言葉を中心にすると、覚えた読み方を文章や会話の中でも活かしやすくなります。

漢字の読み方で迷ったときに確認したいポイント

知らない漢字に出会ったときは、文字の見た目だけから無理に読みを決めるより、言葉全体や文章の意味を確認するほうが確実です。特に日本語では、一つの表記に複数の読み方があるためです。

同じ漢字でも文脈によって読み方が変わる

「人気」は「にんき」と「ひとけ」、「上手」は「じょうず」「かみて」「うわて」など、使われる場面によって読み方が変わります。

「一日」も、「一日かけて作る」であれば「いちにち」、「9月1日」であれば「ついたち」です。「明日」も「あす」「あした」など複数の読み方があります。

知らない読み方を見つけたときは、漢字だけでなく前後の文章を見ることが重要です。辞書などで調べる際も、読み方だけでなく意味と用例まで確認すると、次に同じ言葉を見たときに判断しやすくなります。

常用漢字だから読み方もすべて一般的とは限らない

常用漢字表に掲載されている漢字でも、すべての読み方が常用漢字表に含まれているわけではありません。文化庁の常用漢字表は、一般の社会生活で現代の国語を書き表す場合の「目安」です。専門分野や固有名詞、過去の文章などすべての漢字表記を制限するものではありません。

小学校で習う漢字にも、学校で最初に習う読み方とは異なる読み方があります。実際に、小学校で習う漢字を使った難しい読み方として、「首=こうべ」「古=いにしえ」「公=おおやけ」などの例も紹介されています。

見慣れた字を読めなかったとしても不思議ではありません。新しい読み方を見つけたら、「こんな読み方もある」と一つずつ増やしていくと、文章を読む楽しみも広がります。

よくある質問

簡単な漢字なのに読めないのはなぜですか?

一つの漢字に音読みや訓読みなど複数の読み方があるうえ、常用漢字表に掲載されていない表外読みを使う言葉もあるためです。「今日」「小豆」のように、漢字を一字ずつ読むのではなく、語全体で特別な読み方をする言葉もあります。

小学校で習う漢字にも難しい読み方はありますか?

あります。「首」の「こうべ」、「古」の「いにしえ」、「公」の「おおやけ」など、漢字自体は早い学年で習っても、普段とは異なる読み方を持つものがあります。漢字を習った時点ですべての読み方を覚えるわけではありません。

熟字訓とは何ですか?

二字以上の漢字でできた言葉に対し、漢字一字ずつではなく語全体に読み方を当てたものです。「今日=きょう」「明日=あす」「小豆=あずき」などが分かりやすい例です。文化庁の常用漢字表にも熟字訓などをまとめた付表があります。

「人気」は「にんき」と「ひとけ」のどちらが正しいですか?

どちらも使われますが意味が異なります。「人気商品」なら「にんき」で、多くの人から好まれていることを表します。「人気のない場所」なら「ひとけ」で、人がいる気配を表します。文章の意味から判断すると読み分けやすくなります。

「上手」は「じょうず」以外にも読み方がありますか?

あります。技量が優れている意味なら「じょうず」、舞台を客席から見て右側を表す場合は「かみて」、相手より能力などが上という意味では「うわて」と読むことがあります。同じ表記でも場面によって読みが変化します。

読めない漢字を効率よく覚えるにはどうすればよいですか?

「漢字・読み方・意味」を一組にして覚えると整理しやすくなります。さらに、漢字だけを見て読みを考えるクイズ形式と、実際の文章の中で読み分ける方法を組み合わせると、単語だけでなく使い方まで確認できます。

まとめ

簡単な漢字だけど読めない言葉には、普段とは異なる読み方をする漢字や、二字以上をまとめて特別に読む言葉があります。「強ち=あながち」「徐に=おもむろに」のような表記から、「明日=あす・あした」「小豆=あずき」のような身近な言葉まで種類はさまざまです。

特に覚えておきたい点は次のとおりです。

  • 見慣れた漢字でも珍しい読み方を持つことがある
  • 「今日」「明日」などは語全体で読み方を覚える
  • 「人気」「上手」のように文脈で読み方が変わる言葉もある
  • 読み方だけでなく短い意味も一緒に確認する
  • クイズと文章の両方で確認すると使い分けやすい

100個を一度に覚えようとせず、気になった言葉から少しずつ確認すると取り組みやすくなります。普段何気なく使っている言葉の漢字表記に目を向けると、日本語の読み方の面白さも見つけやすくなるでしょう。

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